通勤形電車車両一覧
JR-EJR-WJR-Q
形式 ドア 車体 制御 所属 特  徴
103
首都圏
西日本
その他
4 鋼製 抵抗  通勤電車の雄として君臨した103系も、西日本の207・321・323系、東日本のE231・233系の台頭によって徐々に都市部からは姿を消しつつある。
 西日本ではリニューアルされた"スーパー103系"が登場したが、リニューアルが一段落した後は207・321系新製投入による201系の玉突きにより徐々に数を減らし、残るは奈良地区と加古川線・播但線のみ。
 九州の103系はリニューアルを受けて独特の塗装で活躍するも305系導入で運用を縮小。
 東海は313系投入で運用離脱、東日本の103系は06年度に定期運用を離脱し、仙石線工事に伴い一時復活したが09年秋に引退。
105
3
4
鋼製 抵抗  地方向け1M方式の短編成通勤車両。3ドア車は新製時から105系を名乗り、広島地区などに投入。4ドア車は元常磐線地下鉄乗入れ対応の103系1000番台からの改造車で、山陽地区のほか、奈良・和歌山地区に。
 3ドア車にはリニューアル車も登場し、岡山所属車はトイレ設置などを経て一部がきのくに線南部地区へ転出したが227系導入により当該車両は2021年3月改正で引退。
201
4 鋼製 電機子  中央本線快速・中央総武緩行線・京葉線・大阪地区に導入された。ドア窓が高いのと、加減速時の音が特徴。ランニングコストは低いものの、建造費が高くつくことから導入は長く続かず、後に205系に移行。
 中央本線の運用はE233系に譲り廃車が進行、最後まで残った「四季彩」編成も09年に運用を離脱した。京葉線の201系もE233系等の投入により11年に全廃。
 関西では京阪神緩行線から大阪環状線・大和路線・おおさか東線へ転入。323系増備にともない環状線からは姿を消し、おおさか東線と大和路線を中心とした運用が残るのみ。
203
4 アルミ 電機子  201系の地下鉄乗入れ対応バージョンで前面に非常時用の貫通扉を持つ。常磐緩行線にて運用し、地下鉄に乗り入れていたが、E233-2000投入に伴い、2011年に全車運用を離脱。
205
東日本
西日本
4
6
ステン
レス
界磁
添加
励磁
 国鉄末期に製造された通勤車両。コストを抑えながら大量投入が図られた。首都圏の編成には6ドア車も。阪和線用の1000番台は110km/h運転が可能な高速仕様。初期車、京葉・武蔵野線用、500番台相模線用、1000番台阪和線用ではそれぞれ前面形状が違う。
 JR東日本では103系淘汰のために山手線から各線区へ転出され、南武支線・八高・川越線、日光線、宇都宮線に向けては短編成化のための先頭車化改造、武蔵野線向けのVVVF改造、仙石線向けのトイレ設置改造やデュアルシート改造などが行われた。209系・E231系の転入に伴い武蔵野線からは撤退。相模線からもまもなく撤退。
 JR西日本の1000番台は奈良線に移籍。0番台は2018年春現在では動きはない。
207
4 ステン
レス
VVVF  JR東日本の207系は203系を元にしたインバータ試作車1編成10両のみで、常磐緩行線〜地下鉄線で203系と共通運用を組んでいたが、E233系投入に伴い、09年12月に運用を離脱した。
 JR西日本の207系はJR西日本の標準通勤車両で、東日本の207系とは「VVVF制御の通勤車」でしか共通点がない。学研都市線〜JR東西線〜JR宝塚線、京阪神緩行線に投入。02年以降、学研都市線の輸送力増強、京阪神緩行線のスピードアップを図るために2000番台を投入。
209
4
6
ステン
レス
VVVF  「コスト半分、寿命半分」を謳い文句に登場したJR東日本の次世代標準通勤車。徹底的なコストダウンと軽量化を図り、この車両がその後のJR東日本の各種車両の礎を築いた形となっている。京浜東北線の編成が約3年で一気に209系になったほか、一部は南武線、3500番台が八高線、500番台が中央総武緩行線、1000番台が常磐緩行線へ投入。950番台での各種試験結果は一般形E231系へフィードバックされている。
 E233系投入で京浜東北線の209系は順次運用を離脱し2010年1月に引退。機器改造のうえ、房総地区向けに2000・2100番台、南武線向けに2200番台化された編成が登場している。
303
4 ステン
レス
VVVF  JR九州が筑肥線増発用に投入した通勤車両。815系を直流・4ドアにして地下鉄対応にした感じの車両。コストダウンも図りつつ、色使いの妙か、それなりの車両に仕上げるあたりはさすが九州。
305 4 ステン
レス
VVVF  JR九州が筑肥線の103系置き換えのために、2015年3月から運用開始。唐津方先頭車は趣きを変えている。
321
4 ステン
レス
VVVF  JR西日本が05年秋から京阪神地区に導入した次世代通勤車両。6M1Tながら、電動車はすべて0.5Mとなっている。
323 3  ステン
レス
VVVF      JR西日本が2016年度から投入を開始した大阪環状線専用車。0.5Mのオール電動車。
E331 3 ステン
レス
VVVF  JR東日本の試験車両「ACトレイン」の成果を取り入れた次世代通勤車両。京葉線で営業運転を兼ねた性能試験が行われた。約14m(一部16m)という短い車両を7両連接したのが特徴で、京葉線では2編成14両をつなげて運用されていたが、京葉線への新車はE233系と発表され、E331そのものの増備は行われなかった。
E501
4 ステン
レス
VVVF  209系を交直流化した車両。交直流電車という特殊事情でドイツのシーメンス社の機器を採用、滑らかな諧調の音がすることから「ドレミファインバータ」として知られていたが現在は制御装置が交換されている。E531系増備にともない、運用を水戸線と常磐線友部以北に移した。