JRの車両形式について
○○形の分類方法
一般形・特急形の2つに分類される気動車はともかくとして、通勤形・近郊形・急行形・特急形の電車の分類の仕方を考えてみましょう。今までの慣例からいうと以下のようになるかと思われます。
通勤形
・・・4ドア(一部6ドア)のロングシートの車両
近郊形
・・・2・3ドアで、ボックスシート・セミクロスシート・クロスシートの車両
急行形
・・・2ドアデッキつきで、ボックスシート・セミクロスシート・クロスシートの車両
特急形
・・・特急電車用の車両
ただし、北海道のように寒冷地では711系や721系のように近郊形に分類される車両でもデッキがついている車両もあります。また、近郊形として分類されるJR東日本のE217・E231系近郊タイプはラッシュ対策のため、15両中10両がオールロングシートになるなど、最近は通勤形と近郊形の境界が曖昧になりつつあります。
電車形式の表記方法
電車の形式を(○○○系)のように一般に表記する方法です。この数字は必ず奇数となるのがおわかりでしょうか。電車はモハ、クハ、クモハ、サハなどの記号と数字で車両番号をつけます。モハはモーターがついている中間車両、クハは運転台がついている車両、クモハは運転台とモーターがついている車両、サハはモーターも運転台もついていない中間車両をあらわします。ハのかわりにロを用いるとグリーン車をあらわします。
たとえば221系ではモハ221、モハ220、クハ221、クハ220、サハ221、サハ220などの車種があります。221と220は装備の違いで分類していますが、このなかで一番基本となる電動車の奇数の数字を取って系列を表記します。
よく鉄道雑誌などでTcとかMなどの略号を使っていることがありますが、Mはモーターがついている車両(モーターカーの略?)、Tはついていない車両(トレーラーの略?)、cは運転台(コントロールの略?)、sはグリーン車をあらわします。例えば、cT-M-T-Mcはクハ−モハ−サハ−クモハとつながっていることを示します。cMcは単行の電車、Tsはサロを示します。
電車形式の符番方法
四国以外のJR各社は電車形式を3桁であらわします。その百の位と十の位のおおよその符番方法は以下のとおりです。
値
百位
十位
0
使われない
通勤形電車
1
直流電車
近郊形電車
2
3
4
交直流電車
主に事業用車
5
急行形電車
(最近は特急形にも付番)
6
7
交流電車
8
特急形電車
9
試験車両
試験車両
これは、旧国鉄時代の称号規定をほぼ踏襲したものになっていますが、最近は本来急行形を示していた十位5や7が特急形車両をあらわすものにも使われたりするなど、柔軟に運用されています。一位は登場順に奇数をとるのが一般的。
また、JR四国は独自の4桁の車号をつけるようになっており、5000〜7000番台が近郊形、8000番台が特急形をあらわしています。
形式記号については
Asapi!さん作成のページ
もご覧ください。
もどる