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2006年9月25日

●有鉄 和歌山線休止

紀伊半島のバス情報掲示板にもカキコしましたが、和歌山県内でも随一の狭隘路線を走る路線として有名だった有田鉄道の和歌山線(花園-南海和歌山市駅前)が9月30日限りで運行休止になります。

生石山へは、紀美野町側からはバスが通る県道ではなく、小川宮から左に分岐する町道のほうが走りやすくなっており(それでも狭い区間はありますが)、有田川町側からは二川ダム関係の補助金でしょうか、ダムから直接札立峠まで上がれる2車線道路が近年整備され(それまではこちらも狭い道路でした)、バスが通る県道はまさに険道として取り残されたまま。一部改良されていますが、普通車でも走行するのに躊躇するような狭い道路です。

それでも有田川町側は県道が集落のなかを通る事もあり、ささやかながら需要はあったものと思います(紀美町側は県道は主な集落の上を通るので、集落内は町のコミバス(ハイエース)が走ってます)。かつて、花園から県道を使って生石山向いて上がった際に、ちょうど狭い区間で最終の花園行きと鉢合わせになったこともありますが、よくこんな道路をマイクロバスが走っているものだとびっくりしたものです。地元では「みかんバス」として親しまれてきたと聞きます。

今回、花園村がかつらぎ町に合併になりかつらぎ町のコミバスが花園まで延長されていること、有田川町内の路線も、旧清水町内は高齢者対象の福祉バスがあることから、今回の休止に至ったものと思われます。
花園から金屋口・藤並方面の路線は存続し、平日のみ金屋口から南海市駅までのバス路線が新設される事から、これで代替ができる、ということでしょう。

有田鉄道といえば、好調な観光バス事業に支えられて、末期には1日2往復になった鉄道事業も、1便数人乗るか乗らないかという路線バスを運行し続けてこられたという見方もありますが、それをしても、だんだんと厳しくなってきた、ということなのかもしれません。