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2008年9月 3日

●二重の虹

今年の夏は仕事の関係で県内を走り回っています。
10月にかけて折を見ながら県内全市町村を回る計画で、とりあえず半分まで終わりました。
車の走行距離が伸びる伸びる(汗)


今日は久々に金屋から龍神に向けて車を走らせまして。
金屋から美山を通って龍神に向かうR424~425のルートはかつては和歌山-新宮間最速ルートをなしていましたよね。今となっては阪和道混雑時の迂回ルートと化している間もなきにしもあらずですが・・・。

とはいえ、今もまだ整備は続いてまして、しばらく来ない間に、修理川BPと福井BPの工事がかなり進んでるようで。前者はあとは「しらまの里」からの接続部のトンネルの掘削が始まればおおよそ姿が見えてくる感じ。後者は全体像はまだパッと見はわかりませんでしたが、クランク状になっていた箇所が1カ所解消されていました。

これができればこのルートもいっそう走りやすくなる、のですが、平日の午後、交通量は閑散とした状態。また龍神は高野龍神スカイラインの無料化や阪和道延伸にともなって日帰り客はなんとか微減にとどまっている一方、宿泊客数ががた落ちだとか。道路建設による一時的な経済効果はあったとしても、その後の地域への経済効果は確実にマイナスになっているわけです。

道路整備は確かに地元も求めていることですが、それが地域全体にとってプラスになるのかは、十分な検証がなされているのか、もしマイナスになる可能性があるなら対策が取れているのか。
とかく道路整備では時間短縮等のメリットばかり取り上げられますが、人口や消費の流入・流出(地方では後者の方が多いのですが)の検討って適切になされているのか。ストロー効果という言葉もメジャーになって久しいはずなのにこういう論議ではまったく出てこない。

地域づくりは多面的にみないといけん、と痛感させられました。


龍神での案件を済ませてから虎ヶ峰を越えて田辺市街地へ。
ちょうど龍神から峠を越えるまでにわか雨に遭いまして、山の方をみますときれいな二重の虹が。
時間がなくてゆっくり眺めることはできませんでしたが、久々に間近で虹をみた気がします。

夏の夕立の後、虹を追いかけてあてもなく車を走らせたかつての日を懐かしく思い出したのでした・・・。