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2008年3月22日

●本末転倒

「道路特定財源でミュージカル」

センセーショナルに取り上げられたこの「未知普請」、以前和歌山でもやってたんです。
このご時世、なかなか豪勢な事してるなぁと思ってたら、財源がちゃんとあったんですね(^^;;

出張中の木曜日にイベントのお手伝いに出向いたのですが、そこでお手伝いいただいたボランティアのお一人がこの「未知普請」の運営ボランティアをされたようで、「未知普請」と背中に書かれたスタッフジャンパーを着てらっしゃったんです・・・。まったくもって一般の方で、どこにでもいるおっちゃんで、悪気はないのでしょうし、逆に今でも大切に着てらっしゃるのはいいことなんですが(笑)、今まさにそれが問題になってるんだよ!って言えないもどかしさ。。。

イベントの趣旨より財源が問題っちゅうことなんでしょうけど、こういう道路整備にかかるPR系予算が叩かれているがために、ある国交省の出先機関では、来年度の道路関係のPR予算が凍結されてしまい、そこが管轄する道路関係のWebが4月から閉鎖に追い込まれるそうです。

カラ出張で大揺れに揺れた某自治体では、その自治体以外への出張にかかる出張伺いの取り扱いが厳正になったせいで、うるさい決裁を必要とする出張伺いを作成する労力をかける余裕がないということで、隣の自治体に行く所用でさえ年休を取得し、出かけているとか。年休ですからもちろん交通費等も自費ですよね・・・。

センセーショナルに叩くと、末端ではこういう弊害が出てしまう。
大きいことが叩かれるとそれにつながっている小さくて本当に必要なものまでできなくなってしまう。
これってすごく矛盾しているし本末転倒な話なんですよね。

閉鎖されるというWebがどんな内容なのかはわかりませんが、事によっては何の関係もない一般市民が不便を被ることだってあるはず。某自治体でも、民間から言わせれば「まだ年休取れるだけマシ」という向きもあるかもしれませんが、その年休を取得するのが公務のためというのもなんだか。

モンスターペアレントも言われますが、現代社会は寛容性を失いつつある、と言われます。どこか居心地が悪く住みにくい世の中。なんだか世知辛いですね。