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2008年4月16日

●そんなの知らないよ

某所で書いたものを一部修正の上転載。

後期高齢者医療制度が混乱中。保険証が手元に届かないとか、知らずに捨てちゃったとか、云々かんぬん。
メタボ健診もそうですが、得てしてこういう福祉系の制度はばたばたしたまま制度が始まっちゃうものです。

先日いつものクスリをもらいにいきましたが、19時以降は調剤料が一律40点上乗せされちゃうようになったのね。びっくり。初めて知った。ほかの単価が下がって従前と支払額がぴったり同額になっていたのが幸いだったのですが・・・。

で、今日テレビを見ていると、いつの間にやらフリーになっていた池上彰氏が「実は後期高齢者医療制度の実施って小泉内閣の時に決まっていたんですよ。つまり、あのときに小泉さんは改革には痛みを伴うとおっしゃっていましたが、その小泉さんを支持した国民の意思がこういう形で現れていると言えるんですね。」とコメントを。

池上氏のコメントも正論なんですよ。ただ、今の日本は「なんちゃって間接民主主義」状態。しかも内閣も大臣もころころ変わる。2代前の内閣が決めたことが実施されやんとしているなか、対応を迫られている現内閣も現大臣もたいへんだこりゃ。 ましてや制度の混乱ぶりは伝えられるけど、この制度は誰がどういう趣旨でどのようにして決めたのかっていう根本がほとんど伝えられていない。

改革には痛みを伴う、といった小泉を圧倒的支持率で総理大臣に迎え入れた、ひとつの結果がこの制度なんだ、ってほとんどの人は知らない。いまの内閣の責任だって思ってるはず。

そんな状態の日本で、政治に国民参加を、って言われても筋が通りっこない。投票という行動でしか政治に意志を表明できない一介の日本人の選挙に対する無力感はこういうところから起きるんだなー、って思ったのでありました。

したら、毎日新聞が今日の社説に書いてました。

去年の自民大敗北がなければもっと負担が重くなっていた(と思われる)とか。
そういえば郵政解散もバカバカしかったし(ほかの論点が全部飛んじゃった)、いろんな事がいわゆる「政争の具」に使われているようで、庶民の生活がかかっていることなのにこんな顛末。
結局いまの政治というものが如何に脆くてあっけないものかがどんどん露呈されつつあるような・・・。