迷想小路

北海道で発覚した牛ミンチへの豚肉混入疑惑。
そのミンチ肉を使って冷凍コロッケなどを製造販売していた加ト吉や、加ﾄ吉からその商品の納入を受けて全国に供給していた日本生協連などは対応に追われっぱなしのようです。

ある障害者授産施設を訪問させていただいた時のこと。
その施設では食品製造をおこなっています。
製品のなかには冷凍コロッケもあるのですが、実際に揚げたてを食べてみるとこれがおいしいのです。
しかも添加物などはほとんど使っていない。ということで、販路拡大をねらって、ある生協にかけあってみたそうです。

生協は安心・安全な食品を提供することが求められていますから、添加物の条件はクリア。しかし原材料の条件がいっそう厳しい。これをクリアしようと思えば、小さな施設だと仕入れロットも小さいですから、どうしても製品の単価があがってしまい、やはり別の業者さんにその機会を奪われてしまったそうです。おおきな工場だと、その授産施設での仕入れ原価くらいの単価で卸せるそうで。

安心して食べられる製品を、できる限り低価格で供給する、という生協の姿勢を考えるとやむなしなのかな、とも思ったのですが、その相手が仮に今回の騒動の舞台となった製品だったとしたら・・・と考えるとなんだかやるせないし、原材料に偽りがあったことを見抜けなかった生協もなにやっとんだ、って話ですよ。事情はあるんだとは思うのですが・・・。

としても、なんだか解せないなぁ。